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【子供に読み聞かせたい絵本】 世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

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数ある絵本の中でも、僕が特に子供に読み聞かせたい、読み聞かせてほしい、読んでほしい絵本を紹介します。

世界でいちばん貧しい大統領(現在は退職されおり元大統領)と呼ばれているホセ・ムヒカ氏が2012年のリオ会議で行ったスピーチを題材とした絵本、「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」です。このスピーチは知っていても、絵本になっていることはあまり知られていないのではないでしょうか。

 

 

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

先ずはあまりにも感動的で有名なリオ会議でのムヒカ氏の実際の演説をご覧ください。

www.youtube.com

 

ホセ・ムヒカ氏とは

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ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダーノ(José Alberto Mujica Cordano, 1935年5月20日 生まれ)は、ウルグアイの政治家。
2009年11月の大統領選挙に当選し、2010年3月1日より2015年2月末までウルグアイの第40代大統領を務めた。バスク系ウルグアイ人。
(引用元:ホセ・ムヒカ - Wikipedia

非常に貧しい家庭に生まれ、若い時は平等な社会を夢見てゲリラ組織のメンバーとなり、1972~1985年の13年もの間収監されていました。その後政治団体を結成し、政治家となり大統領にまでなったのです。ウルグアイではエル・ペペという愛称で親しまれ、報酬の大部分を財団に寄付し、月1000ドル強で生活しています。その質素な暮らしから「世界で最も貧しい大統領」としても知られています。

 

リオ会議とは

2012年6月20日(水曜日)~22日(金曜日)までの3日間、リオデジャネイロ(ブラジル)において開催された「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」のこと。
別名で「地球サミット」とも呼ばれており、環境問題を考えるために国際会議。

 

なぜ読み聞かせたいのか

この本にはこれからの地球で生きていく子供たちにとって、とても大事なことが書かれています。
今、日本も含め世界の多くの国々が、ほしいものがどんどん手に入る裕福な社会を目指しており、消費社会を形成しています。ですが、地球環境にとってそれは破滅への道だというのです。
そして「問題なのは、地球環境の危機ではなく、私たち人間の生き方の危機である」とムヒカ氏は述べています。
なぜこんな社会になってしまったのか、社会がこのまま進んでいくとどうなってしまうのか、人間にとっての幸せになるために必要なことは何なのかということがスピーチで語られていましたし、この絵本の中には書かれています。


未就学児には言葉の意味を理解することが難しいかもしれませんし、小学生には問題が大きすぎて当事者意識は持てないかもしれません。ですが、我々大人が作り出してしまった現在の社会において、中々触れることのできない大切な言葉や価値観を伝えられるかもしれません。これを聞いたり読んだりした子供たちがほんの少しでも何かを感じてもらえたらと願います。
そして何よりもこれを読み聞かせている大人自身が読んで何かを感じてほしいと思っています。

 

貧しいとは何か

 「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないこと」

 と、ムヒカ氏は唱えています。
つまり、貧しいというのは物質的な貧しさではなく、心の貧しさのことなのです。
すなわち、物質的な豊かさがなくても、心の豊かさがあればそれは人間にとって幸福であるということです。

ムヒカ氏は世界でいちばん貧しい大統領などではなく、世界でいちばん豊かな大統領と呼ばれるべきなのです。