まずお伝えしておくと、この記事から得られるものはあまりなく、日記的な色合いが強く、そこら辺をご理解いただき、ショートストーリーとしてご覧ください。
嫁氏スペック
先ずは嫁氏のスペックを晒しておく。 顔出しはもちろんNGだ。 バレたらボコられるっ。
ポジション:3男児の母
年齢:30代前半
資格:調理師免許
:実戦系空手黒帯(実父が師範代で道場を運営中)
:JSA公認ソムリエ
職歴:京都の高級料亭で仲居を5年
:名古屋のイタリアンでソムリエを3年
好物:お酒全般
得意技:正拳突き
あだ名:伝説のタコ焼き屋
伝説という表現は誇張ではなく、鬼神のようなスピードでタコ焼きを焼きまくる姿を見て、嫁氏が高校生の時アルバイトしていたタコ焼き店の店主が実際にそう呼んでいたぞ。
事件発生前
8月5日(日)午後5時ごろ、名古屋駅付近で友人と飲みに行くと言って嫁氏が出かける。
もちろん駅までは僕が送迎だ。
今日もワインの勉強がてら飲んでくるね。
いってらっしゃい。どんなお店?
ビールのうまいホルモン屋!
ん?ビール?と心に浮かんだが、賢明な僕はもちろん声に出したりはしない。
嫁を無事に駅に送り届け、僕はワンオペ育児タイム。
息子たちとカレーを作って食べ、庭で遊び、風呂、歯磨き、寝かしつけを午後9時には完了させ、嫁からの駅へのお迎え要請の連絡を待ちつつ、家でマッタリ。
事件発生
8月6日午前0時4分、嫁氏から電話があった。
ヤバい。終電逃した。充電がもうすぐ切れる。今ここは名古屋の
「名古屋の」で電話が切れた。掛け直しても、電波の届かない所にというメッセージが。
そう、嫁氏が行方不明になったのだ。
一緒に飲んでいた友人の連絡先も分からず、気が動転した僕は何故かつぶやいた。
【大悲報】
— おおしまわたる@3男児の父/育児教育奮闘中 (@libayl049) 2018年8月5日
飲みに出かけた嫁から電話があり、
「終電逃した。充電がもう切れる。今ここは名古屋の」
で充電がなくなり、通話が途切れた。
どこに迎えに行けばいいのか全く不明だが、とりあえず高速の入り口へ🤮
つぶやいた時点で僕は自宅のソファーの上で寝転がっていた。もちろんパンツ一枚だ。
その後とりあえず車に乗り込み、高速の入り口に向かった。
ちなみに名古屋駅までは約20km。高速経由で約30分ぐらいだ。
信号待ちでスマホを確認すると、「心配ですね」とか「きっと会えます」とか、ありがたいリプライが!
僕は勇気をもらい、アクセルを踏み込んだ。もちろん制限速度内で。
プロファイリング
名古屋駅に向かう道中、僕は金田一少年並みのプロファイリングを開始した。
頭に浮かんだ条件は以下の通りだ。
・タクシーは嫌いなので乗っていない
・何件もハシゴするタイプではなく、1軒目で長時間楽しむタイプ
・時間を潰すならコンビニとか路上ではなく、酒が飲めるお店
・待っていればどうせ僕が来ると思っているので、路面店で車道から見えるお店にいる
・日曜の深夜なので開店中のお店は少ない
・酔っ払っていて千鳥足なので、そんなに遠くにはいけない
以上を踏まえ、僕は仮説を立てた。
1軒目と名古屋駅の間にある営業中のBARか居酒屋で酒を飲んでいる、と。
足取り捜査
あとは自分の立てた仮説を信じて、敏腕刑事並みの足取り捜査を実行。
とりあえず1軒目の場所をグーグルマップで確認し、嫁の動線を予想し、駅に近い方から怪しいお店をのぞいていく。
すると4つめのメキシカンバーに嫁らしきシルエットを確認。
入店してみると、そこには普通にビールを飲んでいる嫁氏が。
確保!!!!!!!
思わずそう叫んだ。
もちろん心の中で。
事情聴取
速やかにお会計をすませ、助手席に嫁氏を運びこみ、僕は事情聴取を開始した。
タクシー乗ればよかったのに。
もったいないやん。
コンビニでモバイルバッテリーとか買えばよかったのに。
モバイルバッテリー? なにそれ?
えっっ・・・。
いや~、まあでも、流石だね~!
そう言い残すと、嫁氏は助手席を倒し、ゆっくりとまぶたを閉じ、眠りに落ちた。
僕は声を荒げて問いただすこともなく、ホッと胸をなでおろし、帰路についた。
そう、僕は知っている。酔っ払っている嫁氏に何を言っても無駄だと・・・。
最後に
僕は日頃から嫁氏が外に飲みに行ったり遊びに行くのを推奨している。
嫁氏が外で友人と楽しみ、ストレスを発散し、情報交換をしてくることで、結果的に家庭の雰囲気が良くなるからだ。
なので僕のワンオペ育児タイムも全く苦ではない。
が、このような事件が2度と起こらぬように、僕はすぐにAmazonでモバイルバッテリーを注文した。
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