先日、6月3日に愛知大学名古屋キャンパスで小学2年生の長男と一緒に英検(実用英語検定試験)の4級を一緒に受験しました。
なぜ一緒に受験することになったのか
そもそもなぜ一緒に受験することになったのか。
長男は3歳前からイングリッシュスクールに通っています。そして去年、英検の5級に合格しました。
長男からすれば5級が受かったので、じゃあ次は4級やんという単純なことです。
が、イングリッシュスクールの先生からすると、まだ4級は早いよということでした。
でも長男はそんなことは関係なく「受けたい」と。
当然僕は「ほんならやってみろ」と言ったわけです。別に不合格でも問題ないし、チャレンジ精神は背中を押さなければ。
後日自宅で長男に英語を教えていたら「わたるさんは受けたら受かるの?」と、疑いの眼差しを向けられました。
【注】息子たちから僕は「わたるさん」とさん付けで呼ばれている
「受かるわ~」と答えると、「ほんなら受けてみ~」と長男が煽ってきたので、当然「ほんなら受けたるわ~」と返したわけです。
幼少期の英語学習に意味はあるのか
そもそも幼少期の英語学習に意味はあるのか。
「林先生が驚く初耳学!」(TBS系)では、幼児からの英語教育を取り上げました。番組では昨年9月にも早期英語教育を特集したのですが、その際に林修先生は「幼児に英語教育は不要」と断言。「英語ができない親ほど早期教育を支持する」「幼児期は英語よりも思考力を伸ばすべき」と持論を展開していました。
そこに反論したのが、とある大学の准教授。日本人全体から無作為に抽出した社会調査データを使って分析した結果、英語ができる親の中にも早期英語教育に賛成している人も多いと噛みつきます。さらに、英語よりも先に思考力を身につけさせるという考えに対しては「日本での教育を前提にしており、かなりズレている」とバッサリ。
真っ向勝負をしかけられた林先生は、“英語ができる親”ではなく“東大出身の親”と条件をつけたはずだと反対意見を述べました。自らの考えとデータに差異が生じたのは、英語ができる親の中に英語“しか”できない人がいるためだと発言。数学や理科など論理的思考を必要とする教科もきちんと学んだ東大出身の親に限っては、早期英語教育の優先順位が低いと解説しています。
また「日本での教育を前提にしており、かなりズレている」ことに関しては、「母語でしっかり学び、深く核心を突く考えを身につけることが重要」「日本語で論理的思考ができない人間がどうして英語で論理的思考ができるんだ」というノーベル化学賞受賞者の白川英樹先生の意見を引用して反発。
ただし、将来的に海外で暮らすことを前提とした場合は例外なんだそう。早期英語教育を施せば英語が思考の言語になるため、まったく問題ないとしています。
林先生の言うことには説得力がありますが、東大出身の親というのは全体からするとかなり少数なので、どうなんでしょうか。
息子全員を東大理Ⅲに入れた教育法とか、東大出身者はの何%は〇〇でしたなどの情報は全体から見ると特異な例なので、僕は参考程度に聞くようにしています。
我が家は色んな情報を収集し、なんとなく息子と一緒にやること決めていくスタイルです。
ちなみに息子たちが通っているイングリッシュスクールはプリスクールみたいな感じなので英語の勉強をしに通っていたというよりは、英語を使って色んなことを学びに行っている感じです。
外国人の先生と公園に遊びに行ったり、運動したり、本読んだり、ゲームしたり、算数をやったりといったものです。
なので、息子たちは楽しそうに通っていました。幼少期の英語教育について賛否ある模様ですが、時間的・経済的に許して、子供にやる気があればやってみてもいいんじゃないかと思います。やるやらないよりも、継続的にできるかできないかの方が重要じゃないかと思います。
英語を含む外国語はAIや自動翻訳機の発達によって将来不要になると言われていますが、僕はそんなことはないと思います。
コミュニケーションをとるのが機械によって不自由でなくなることと、他の言語圏の人々と自由に自分の意のままにコミュニケーションをとる喜びは全く別ではないかと。
【注】偉そうなこと言ってますが、僕は大してしゃべれません(笑)が、その喜びは知っています。
義務教育でいろんなことを勉強したけど、一番役に立ったのはダントツで英語ですね。人脈、仕事、住む場所、すべてにおいて選択肢を広げてくれる技術だから。人生に行き詰まっている人はとりあえず英語を学んでみるといいよ。
— はっしー@海外プログラマ🇳🇿元社畜 (@hassy_nz) 2018年6月25日
こんなツイートをよく目にしますし!まだ人生に行き詰ってはいませんが(笑)
一緒に夜更かしして勉強
実際に試験の申し込みをしてから、次男三男を寝かせた後にちょっとだけ夜更かしして一緒に勉強するという流れになりました。
この時間が非常に貴重で心地よいものでした。毎日の学校の宿題や勉強はわからない所だけを僕が教えるというスタイルですが、一緒に受験するということで、一方通行な勉強がなんだか双方向な雰囲気になりましたし、長男からするといつもは怒られるはずの夜更かしをしているプチ背徳感、そして次男三男がいないのでいつもにはない静寂があり、2人だけの時間が流れたのです。
学校の宿題とか座学系の勉強はめんどくせ~っていう雰囲気を醸し出す長男ですが、この時間に対してはとても積極的で、早くやろ~という感じでした。
僕からするとこの時間を得られただけで、煽りに乗っかった価値ありです。
ちなみに英検の各級のレベルは下記の通りです。
1級(大学上級レベル)
準1級(大学中級レベル)
2級(高校卒業レベル)
準2級(高校中級レベル)
3級(中学卒業レベル)
4級(中学中級レベル)
5級(中学初級レベル)
僕は長男と一緒に受験できれば何級でもよかったので、お前大人のくせに4級なんて受けてんの?なんていうお寒いことは思わないでくださいね(笑)
試験当日
いよいよ待ちに待った試験当日、駐車場を探すのに手間取り、会場に入るのが結構ギリギリに。
びっくりなことに、英検4級5級は席が自由です。そんなんでしっかりと管理できるんでしょうか?
ギリギリなだったこともあり、空いている席がほとんどなく、間に空席を挟んでいるものの、長男と隣同士の席に。本当は集中させるためにも隣同士は避けたっかった・・・。
試験が開始すると長男は完全に集中していない。チラチラこっちを見てきます。絶対に目を合わせないようにしてましたが、完全に視界の隅っこに視線を感じます。
途中からリスニングが始まってもチラチラ。僕が消しゴムを落としたら、落ちた場所を指さす長男。
そっと目線を向けると、めちゃくちゃニヤニヤしていました・・・。
そう、一緒に受験したのは完全に失敗!!
(当日だけのことで言えば)
子供と一緒に試験を受けるなんてなかなかチャンスがないと思うので、僕には最高の思い出になりましたし、いい時間を過ごせたんですが、皆さんにはあまりオススメできないかもしれません(笑)
試験結果
2週間後に試験結果が届きましたが、惜しくも不合格でした。たぶんあと2問ぐらいです。
こうなるとめちゃくちゃ後悔の念が沸いてきました。僕が一緒にいなければ~~!
でも不合格の結果を聞いた息子が「わたるさん、また受けるから申し込んどいて~」とすぐに言ったのでヨシとしました。
そもそも英語力を上げるのが目的であって、合格そのものが目的ではありませんので、ギリギリセーフで合格しても意味がありませんし。
まとめ
勉強も遊びも、子供とのこと全てに思うことですが、一方通行ではなく双方向にやっていけば必ずどっちも成長できると思います。
子供と一緒に子育てをする。共感し合うことが最高の子育てにつながるはずです。
ちなみに現行の英検という試験が優れたものかどうかは別の話です。いわゆる受験英語的な枠の中にあると思うので。英語を学ぶことを目的にするのではなく、「英語を使って何がしたいか」を子供に考えさせていきたいです。